まとまったお金を投資するとき

給料からコツコツと積立投資を行うことが株式投資の基本ですが、それ以外にもまとまったお金が入ってきた場合は、どのように投資をすればよいのでしょうか。

例えば、相続により親の遺産が入ってきた場合や、宝くじやスポーツくじに当選した場合、不動産投資により一定の収益が貯金できた場合など、さまざまな場合があります。

そのような場合でも、やはり一気に投資をすれば、リスクがあると思います。それは、将来の株価が上がるのか、下がるのか分からないからです。将来、値上がりするならば買いですけれども、そのようなことが分かっていれば、誰でも株で成功します。

分からなければ、どうするか? 
それはやはり、一括ではなく、時期をずらして購入すれば、株価の変動を平均化させることができるため、株価変動リスクをヘッジすることができます。

例えば100万円を投資する場合でも、2~3か月おきに1/4ずつくらいに分ける方が、株価の変動リスクを避けることができます。

次に、何を買えばよいのでしょうか? 
やはりインデックスファンドに投資をすることが、リスクが低く、リターンが期待できると思います。

では、どのようなインデックスファンドを買えばよいのでしょうか?
それはその人の性格や価値観により変わりますが、安定志向の方であれば、三菱UFJ国際投信株式会社から販売されている「eMAXISバランス(8資産均等型)」が一番だと思います。

このファンドは、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債権、新興国債権、国内REIT、先進国REITに対して1/8ずつ分けて配分されています。そのため、このファンドを1つもつだけで、分散投資をすることができます。

それ以外には、インデックスファンドを自分で組合わせる方法もあります。株式投資を行い、一定の知識がある方であれば、こちらの方がリスクが少ない割に株式投資を楽しめるでしょう。

こちらは、日本株式、外国株式、日本債権、外国債券のそれぞれのインデックスファンドを自分で選んで組合わせる方法です。

商品の例として、日本株式であれば「eMAXIS 日経225 TOPIXインデックスオープン」があり、外国債券では「eMAXIS 先進国債権インデックス」などがあります。

上記以外でのインデックスファンドとして、ETF(上場投資信託)があります。ETFは、証券取引所に上場し、株価指数などに代表される指標への連動を目指す投資信託です。

メリットは、利回りがインデックスファンドよりも高めで、安定していること。
それに、信託報酬が安いことが挙げられます。

デメリットとしては、最低投資額が少々高いこと。積立型のインデックスファンドが月々数千円で買えることからみれば、少々敷居は高くなります。

このETFは、比較的高齢の方のまとまったお金の投資に向いていると思います。というのも、ある程度の年齢になれば、20年~30年の長期投資には向いていません。となれば、株式投資の収益が期待できる投資先であることが向いていると思います。

ETFのデメリットとして再投資ができないことがありますが、その反面、投資の収益を生活費の一部に充当する世代であれば、ETFは比較的良い投資先だと思います。