もしかしたら逃避では?・・・『アンデシュ・ハンセン「スマホ脳 」』

パチンコ依存症の作り方は、球が出ない状況を継続させる中で不規則にヒットを与えればドーパミンが湧き上り、病みつきになります。

同じようにSNSも、チャットやイイネの通知が来るとドーパミンが出るようになり、手放せなくなる。依存症という意味では近いものがありますが、両者の違いは、いつでもどこでもできるかどうか。

それに、SNSでの破産はあまり聞かない。それよりも、長期のストレス下にある社会人や10代に、ドーパミンを出すツールが新たに現れた歪が問題だと思います。

現実をつらいと感じれば、ひとは逃避を考えます。職場や学校に行ったら行ったで普通どおりに生活できるけれども、何だか行きたくない。そんな気持ちを抱えていれば、他の所に行きたくなる。

つまり、長期のストレス状態自体があるからこそ、快楽ホルモンにおぼれることが問題であって、そうでなければ依存性のあるスマホ脳になりづらいと思います。