まとまった資金があれば、ETFが有利

ETFとは

ETFとはExchange Trade Fund の略で、日本語では「上場投資信託」となります。投資信託が「株式市場に上場したもの」がETFということです。

投資信託を購入する場合は、その日に1度だけ決められた価格で購入することになりますが、ETFは上場しているので個別株と同じようにリアルタイムで売買できます。ですから、成行注文を出せば、その場で購入することができます。

ETFにおいて、現物株の配当に相当する投資収益は「分配金」と呼ばれます。ETFの分配金は、再投資をすることができません。受取のみです。そのため、分配金からは所得税、住民税として20.315%が割り引かれます。

しかし、それでもETFはインデックスファンドよりも有利と言えます。

ETFは信託報酬が安く、米国ETFは規模が大きい

それはETFの方が信託報酬が安いからです。

バンガードS&P500ETFの信託報酬は、年率0.03%です。インデックスファンドの信託報酬が約0.1%前後であることを考えると、やはり、有利と言えます。

他にもS&P500に連動するETFは、「SPY:SPDR(スパイダー)S&P500ETF」や「IVV:iシェアーズ・コアS&P500ETF」があります。

また、S&P500や前米株式に連動した米国ETFは、純資産残高も日本のインデックスファンドの100倍規模です。

ETFでは為替手数料に注意

将来的に米国ETF投資をするのであれば、現時点ではSBI証券が有利です。それは、為替手数料が他と比べて安価であるからです。

SBI証券の場合、資金の自動移動が可能な住信SBIネット銀行で外貨の為替取引を行うと、片道1通貨当り4銭であり、通常の為替取引よりも大幅にコストダウンできます。

また、運用の実績はインデックスファンドとほぼ同じであることを考慮すると、FIREの資金がある人や定年退職者等、まとまったお金がある人は、分配金を再投資するよりも受け取る時期に来ていると思います。

そうであれば、リスクは同程度で、運用手数料は安く、すぐに現金に換えることもでき、純資産残高が多いETFの方がインデックスファンドよりも使い勝手が良いと思います。