テーマ型ファンドはわかりやすいが、買ってはいけない

アクティブ型投資信託の中には「テーマ型」と言われるものがあります。例えば、AI、東京オリンピック、SDG’s、脱炭素などです。

行動心理学の1つに「利用可能性ヒューリスティック」があります。これは、身近なものや、わかりやすいものは発生率が高いと勘違いすること。

テーマ型ファンドに当てはめると、知っているもの、最近話題になっているものは株価の上昇率が高くなる、と思いやすくなります。

これを販売者側から見ると、テーマ型ファンドは投資家にとってわかりやすく、しかも買ってくれやすい商品となります。

ところが、多くの場合、ニュースや話題で取り上げてあるということは、株式市場でも関心が高まっています。つまり、株価もその情報を織り込み済みになっているということです。

しかもテーマ型はブームが去ってしまえば人々の関心は急激に冷めてしまいます。人々の関心を取り込んで高値圏にあった株価は、一気に下がります。

このようにテーマ型ファンドは短期投資の検討材料とはなりますが、長期投資により資産形成を目指す場合は避けた方が賢明ではないでしょうか。

 

参考「あなたが投資で儲からない理由」