遷ろうメタファー・・・『村上春樹「騎士団長殺し 第2部 」』

著者の作品は米国人にも読まれています。ハーバード大学名誉教授の分析によると、「米国人は『村上は、私のために書いてくれる』と登場人物に共感しているからだ」といいます(ハーバードの日本人論より)。 

読み始めると、確かに本の世界にスッと入ることができました。 それは、多くの人にとっての心の「ベン図」の重なった部分の中で、著者は作品の世界を構築しているからだと思いました。 

前述の名誉教授も「村上の頭脳と読者の頭脳が文学的インパクトでつながっている」とも言っています。