投資は「後ろめたいこと」ではない

 

人前で投資の話をすることは、何だかはばかれます。悪いことをしているわけではありませんが、どうしてでしょうか。

義務教育課程では投資に関する授業はありませんし、家庭内でもお金の話をすると親から注意されたこともあるでしょう。根底には、お金は汚いモノという意識があるのかもしれません。

そのため投資家は投資をすることを正当化するための免罪符を求めているように思えます。例えば「投資は世の中のお金を回すこういである」とか、「自分が応援したい企業のために投資をしているのだ」とか。

もちろん企業を応援することは大切なことですし、世の中にお金を回すことも重要であり、企業だけでなく社会全体に大きな恩恵をもたらすでしょう。そうは言っても、投資の目的はあくまでも稼ぐことです。

そもそも企業を応援したいのであれば、投資ではなく企業の商品やサービスを購入するほうが、購入者の暮らしが豊かになります。企業にとっても株の購入よりも、売り上げの増加の方が経営の安定に寄与します。

投資の資金は、自らが汗水たらして働いた労働の対価です。それをコツコツ貯めて投資を行っています。しかも投資にはリスクがあります。リスクを承知で投資を行った結果が報酬なので、何も後ろめたいことはありません。堂々と行える行為だと思います。