読書録
この本のタイトルだけを見ると、毎月3000円を投資するだけで資産が形成できるような気になりますが、実際にはそうならないことに注意が必要です。 本書を一言で言えば、「月々3000円から始めることで、投資生活に慣れるための本」と言えそうです。毎月3000円…
現金主義の経済ジャーナリストが書いた投資の本です。一言で言えば、「投資に近い、オトクな貯蓄本」だと思います。 この本は、株や債券のようないわゆる投資ではなく、リスクがほぼゼロで、リターンがそこそこある、貯蓄方法のような情報を紹介しています。…
誰が言ったかは忘れたが、「豊かさとは、自分にとって心地よい習慣で毎日が構成されていること」という言葉がありました。型にはめられるのは苦しい。しかし、人生の半分は雑事です。 それをこなすためにも心地よい習慣を身につけることができれば、日々は豊…
本書のタイトルを見たとき、いやいや世の中に会社はいるだろう、と感じた。社会の歯車として機能しているからこそ、経営が成り立っているのです。そうでなければとっくに退場しているでしょう。 本書を読むうちに、そうではなく「自分の時間」で忙しく仕事を…
作者の夢枕獏が、執筆の合間の出来事をつづったエッセイであり、観劇や観戦、ユーコン川での釣り、シルクロード、台湾や西表島など話題に事欠かない。どこに行くにも釣り竿と原稿用紙を持って行く。旅の必需品。 本人曰く、「三日も原稿を書いていないと禁断…
パチンコ依存症の作り方は、球が出ない状況を継続させる中で不規則にヒットを与えればドーパミンが湧き上り、病みつきになります。 同じようにSNSも、チャットやイイネの通知が来るとドーパミンが出るようになり、手放せなくなる。依存症という意味では近い…
昭和の男 本書は、半藤一利と阿川佐和子にとっての「昭和の男」を4名ずつ、計8名紹介している。半藤一利は、鈴木貫太郎(元首相:敗戦をまとめ上げる)、今村仁(元陸軍大将:陸軍の意向に反しインドネシアを開放)、松本清張(作家)、半藤末松(父)。 阿…
中世フィレンツェ共和国の外交官であったマキャベリは、主人公チェーザレの評価を「君主論」に残しています。その評価は、外国に蹂躙されたロマーニャ地方(イタリアのローマを中心とする地域)に秩序と平和をもたらした人物、としてです。 後世でのチェーザ…
すぐに本の世界へ引き込まれました。 東欧での戦争とリンクしているからでしょうか。いいえ、それ以上に執筆での資料収集、分析、時代考証を綿密に行っているのが、素人にも分かるほど細部まで描写しているから。 それゆえフィーマがなぜ戦うのか、その心情…
著者の作品は米国人にも読まれています。ハーバード大学名誉教授の分析によると、「米国人は『村上は、私のために書いてくれる』と登場人物に共感しているからだ」といいます(ハーバードの日本人論より)。 読み始めると、確かに本の世界にスッと入ることが…
何気なく手に取った本を開いてみると、短文で構成され、複雑な構文はなく、読みやすい文章でした。 読み始めると色々な伏線が現れてくるが、読み進むうちに見事に物語として収まっている。まるで内村航平の体操競技の着地のように、ストッとフィニッシュを決…
仕事の理解が深まる 分類することによるメリットとして、まず挙げられるのは、「仕事の理解が深まる」こと。自分の仕事を様々な角度からグループ分けをして、タイトルをつけるだけで、不思議なことに新たな発見があります。 それに加えて、未知の分野も見つ…
本のタイトルを見たとき、軽い違和感を覚えた。仕事での人間関係を向上させるためには、自己開示が必要です。オープンな人間関係が仕事で成功をもたらす、と誰もが考えているでしょう。だからこそ、自分のことを人に話したほうが良い、と思っていました。 著…
自分も含めて私の周りでは株式投資を行っている人はほぼいない。地方都市に住み、貯蓄と退職金で老後を賄うという生活パターンが常識となっている地域では、株式投資を行う人は少ない。 そのような地域で「株式投資をどう考えている?」と周囲に質問すると、…
自分の頭の中が、堂々巡りの状態から抜け出せない。何を考えているのだろう。から一歩進んで自分の頭の中をスッキリさせ、それを相手にわかりやすく伝えるテクニックが述べられています。 具体的な方法論を述べるのではなく、まとめるヒントを示すことにより…
本書は世界の歴史を金融の面から考察しています。 「人は感情と勘定で動く」と言いますが、歴史でも当てはまることだと思います。お金は人を動かす一種のエネルギーだとすると、お金がたくさんある国は歴史を動かす力があると言えます。 そのエネルギーを蓄…
人の気持ちが良くわかり、友人のそばでそっと支えようとする息子と、その息子の言動からその奥にある要素を捉えようとする母。しかし、考えすぎるあまり、時には思考の循環に陥ってしまう。 そんな時、配偶者のガテン系っぽい朴訥な意見が現実に戻す。身近に…
本書は英国人と結婚した日本人女性が、中学生になる息子の成長を描いた作品ですが、英国の制度や政治状況、そして実際に街で暮らす人の人種問題、貧困、教育制度も織り交ぜています。 とても読みやすい文章でありながら、政治的な話題をさりげなく物語の背景…